ありがとうございます。 | 東北の皆様、ありがとうございます!

   
 
福島県出身の佐藤愛実が五月で退社して地元に戻ります。東北出身らしくとても我慢強くガッツのある女の子です。写真も載せてあげようと思ったのですがこれも東北出身者らしくシャイで「恥ずかしいので・・」との理由でNGでした。本来なら直ぐにでも戻りたいところなのでしょうがTOSHIの社内事情を考慮してくれ五月まで残ってくれる事になりました。三年間TOSHIで働いてくれ震災前までは秋にオープンする小田原のYOROIZUKA FARMでの勤務を申し出てくれて私も大いに期待していたのですが福島の実家に戻って復興の手伝いをしたいとの事ですから私としても応援して送りだしてあげるしかありません。

釜石
釜石

 震災後東北出身者で地元に帰るスタッフは二人目で新入社員として来る予定が地元に留まったのが一人。「地元に就職口はあるのか?」など一応親方として弟子の身の振り方に心配は多々あるのですが「こんな時こそ家族が一致団結しなければ と自分の夢よりもまずは家族を大切に思う気持ちには心打たれます。いつか近い将来家族と地元が復興して、もう一度自分の夢にトライしたくなったらいつでもTOSHIに戻ってきて来て欲しいと思っています。無責任に自分の仕事と仲間を放り出して逃げ出した人には居場所は直ぐに無くなってしまいますがそうで無い人にはいつでも戻ってこられる居心地の良い温かい場所であり続けられるようにTOSHIスタッフ全員でいかなる逆境にも耐えられるように頑張っていきたいと思います。  私自身も微力ではありますが今できる事を精一杯頑張ってやっていきたいと思っています。先日は料理仲間と共に釜石に炊き出しに行ってまいりました。

釜石市街
釜石市街

釜石の被害はテレビでは見ていたのですが実際に行ってみると想像以上に甚大でした。全てを破壊した津波の後を見て「これはとにかく一歩一歩足を踏み出すしかないな。」と感じました。圧倒的なその爪痕の全貌を目にすれば「復興」と言う言葉は恐ろしく虚しくとにかく「一歩踏み出すしかないな」というのが感想です。若い頃私は一人でテントや寝袋を背負い山登りをしていた時期がありヒマラヤの山々を見た時の感想が「とにかく一歩踏み出すしかないな」でした(何処の山岳会にも属さず冬山や登攀は行わないアルピニストなどとは程遠かったです)。遥かにそびえる山々の頂きに向かう一歩は大局からしては「無」にも等しい。しかしその「無」にも見えるような小さな次に踏み出す「一歩」の積み重ねが全てなのです。 東北の皆様、こんな偉そうな事を書いて申し訳ありません。実は私は仕事の合間を縫って店と自身の体に負担を掛け過ぎない様に注意しながら出来る範囲の事をやっている軟弱なボランティアです。先のまだまだ見えない被災地の避難所で不安な日々を過ごしておられる方々にお声掛けする言葉も見当たりません。そんな私は微力ですが出来るだけの事を一歩一歩やり続けていきたいと思っております。

釜石で子供達と
釜石で子供達と

東北出身の若者達、精一杯やっている事に近回りも遠回りもありません。必ず自身にプラスとなって帰ってきます頑張って下さい。東北の皆さんこれからもお伺いさせて頂きますので見かけたら宜しくお願い致します。ありがとうございます!