エクアドルの夢 | エクアドルの夢〜第三章〜


ハードスケジュールのカカオ漬けの四日間ですが初日は国立農業試験所を見学しただけに終わりました。
なぜならば便の都合で着いたのが土曜日の深夜。つまりこの日は日曜日だったからです。試験所も無理を言って見学させて頂いたのですが農場見学はさすがにNG。
そこで夕方に訪れたのが街の公園。この公園を訪れた理由はなんとイグアナ!

イグアナ
「イグアナ」

いるわいるわ、イグアナがあちらこちらで餌を食べたり散歩をしたり放し飼いにされています。有名なエクアドルのガラパゴス諸島にいるのは海イグアナでこちらは陸イグアナ。海イグアナよりも小ぶりですがこちらも天然記念物ですので放し飼いにされてはいますが監視員の方が厳しく目を光らせています。

家内は昔「イグアナの娘」というドラマでイグアナ(人間に姿を変えていますが)を演じた事があり、一度イグアナを実際に見てみたかったそうです。ちなみにイグアナの母親が家内でイグアナの娘は菅野美穂さんだったそうです。
「私はイグアナを演じた日本で唯一の女優だ。」
と現地に人に英語で説明していましたがちゃんと理解して頂いているかどうかは疑問です。私はそのドラマを見ていないのですが私的にはイグアナを演じた一番有名な芸能人といえばタモリさんなのですが・・・・。



この夜に驚いたのがなんとエクアドル中で日曜日の17時以降は全ての店で禁酒なのです。バーやレストラン、もちろんホテルのレストランも全てです。私と家内は郷に入れば郷に従えで直ぐに諦めたのですが案内して下さった貿易会社の方々はワイン好きの家内に気を使って入ったレストランでかなり交渉して下さったのですが答えは幾ら頼んでもNOでした。

コーヒーカップで乾杯!
「コーヒーカップで乾杯!」
「ワインが全く無しのディナーは最近では覚えが無い。」という家内でしたがそれでも美味しい料理と愉快な会話に機嫌良くしていました。
いよいよメインディシュの魚という時になってなにやらコーヒーカップに入った謎の透明の液体?が登場!
飲んでみるとなんとふくよかな白ワインではありませんか!。あれほど絶対に駄目だと最初に断っておきながら他のお客様に分からない様にコーヒーカップでサービスしてくれるなんてなんて粋な計らいでしょうか。家内が満面の笑みに変わったのは言うまでもありません。




さて本格始動の三日目に訪れたのが接ぎ木作業所です。この接ぎ木がToshi Cacao Farmのそして今後エクアドルのカカオにとって大きなポイントとなってきます。私の農場で育ったカカオの木はやがて良質のカカオ豆を実らせてToshiYoroizukaが世界で初めてカカオ豆からお客様の口に入るまで一貫製造をして本当に安心で最高に美味しいカカオになっていく事でしょう。

接ぎ木風景
「接ぎ木風景」

しかしこれだけでは駄目なのです。これではToshiYoroizukaとそのお客様が潤うだけです。このToshi Cacao Farmの今考えられる最高の品種のカカオが育ったあかつきにはUnocace(エクアドルの20農園からなるカカオ組合)やその他の農園にもお分けして古くなり品質や収穫が落ちてきたカカオの木に接ぎ木をしてエクアドルのカカオを再生するのです。

これがカオカ社社長Mr.Deberdtや現地の方々の願いであり又、Toshi Cacao Farmを応援して下さる理由でもあるのです。